気になる有機ゲルマニウムのお話

ではゲルマニウムのチョット難しいお話をしましょう。

ゲルマニウムのチョット難しいお話

金属なの?非金属なの?

ゲルマニウムは、金属と非金属の中間に位置する炭素族元素のひとつです。

炭素族元素には、炭素、シリコン、錫、鉛があります。
ゲルマニウムの単体は、青みがかった灰白色のもろい結晶です。

前述の通り、ゲルマニウムはアルジロダイトから化学的に分離された成分です。
この分離に成功したのは、ウインクラー(C.A.Winkler 1838~1904)というドイツの化学者でした。
1885年、「新鉱物」として注目されていたアルジロダイトですが、化学分析の結果が「銀:73~75%」「硫黄が17~18%」と、 成分の合計がどうしても100%になりません。
そこで、ウインクラーは「揮発して無くなってしまうような未知の元素があるはず」と考え、アルジロダイトを熱して、空気中に揮発してくる物質を集めたところ、新元素を分離することに成功したのです。
ウインクラー博士はこの新元素に、ドイツの旧名「ゲルマニア」にちなんで「ゲルマニウム」と名付けました。

ゲルマニウムは普通の状態では電気を流さず、温度が上がると電気が流れるという「半導体物質」です。
特に、エレクトロニクスの発展とともに半導体としてのゲルマニウムの性質は大いに利用され、トランジスターラジオなどで使用される「トランジスター」。テレビなどで使用される「ダイオード」などの増幅器や整流品(電流を整えること)として使われ、時代の花形となりました。
現在では、摂氏約180度まで耐えられるシリコンに主役の座を奪われつつありますが、現在は太陽電池や光ファイバー、ペットボトルなどの原料として、活躍しています。

元素記号:Ge
原子番号: 32
原子量:72.59
電子配列:[Ar]
融点:926度

>>有機と無機の違いについて